2024-06-20 15:53:00

求人数が増えている背景 まず背景を押さえておくと： DX（デジタルトランスフォーメーション）推進：多くの企業で業務のデジタル化（紙→デジタル、オンプレミス→クラウド等）が加速しています。これによりITインフラやソフトウェア開発、データ分析などの需要が拡大中。 社内SE転職ナビ +2 ヘイズ・ジャパン +2 AI／機械学習、データ活用のトレンド強化：生成AI（GenAI）を含むAIツールの活用、ビッグデータ解析、予測分析などに資源を投入する企業が増えており、それを支える人材の需給ギャップが大きくなっています。 ヘイズ・ジャパン +2 euroskill-hub.com +2 クラウド化・インフラの近代化：オンプレミスサーバーからクラウド（AWS、GCP、Azure 等）への移行、効率化や可用性向上の要請が強く、インフラ・クラウド／サーバ／ネットワーク関連の専門家の求人が増加中。 ロバート・ウォルターズ +2 ヘイズ・ジャパン +2 プロジェクト管理・チェンジマネジメント：新しい技術や働き方を取り入れる際の組織変革を導く人が足りないため、ITプロジェクトマネージャーやチェンジマネジメントの役割が重視されています。 FNNプライムオンライン +3 ヘイズ・ジャパン +3 ヘイズ・ジャパン +3 労働者側の動き：IT人材の転職希望者、フリーランスを希望する人が増えていることも、需給ひっ迫を加速させている要因。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES +2 社内SE転職ナビ +2 求人数が増えている具体的なIT職種 上記の背景を受けて、「今まさに求人が増えている／これからさらに増えることが見込まれている職種」は以下のようなものがあります。 職種 主な仕事内容／役割 求められるスキル例 クラウドエンジニア / クラウドアーキテクト クラウド環境の設計・構築・運用。オンプレミスからクラウドへの移行支援。スケーラビリティ／可用性の確保。コスト最適化など。 AWS, Azure, GCP 等クラウドサービスの知識。IaC（Infrastructure as Code）、Terraform や CloudFormation。コンテナ技術（Docker, Kubernetes）。ネットワーク・セキュリティの基礎。 ロバート・ウォルターズ +2 ヘイズ・ジャパン +2 データサイエンティスト / データアナリスト / ビッグデータエンジニア 大量データの分析、可視化、予測モデルの作成／運用。BIツールを用いたレポート作成。企業の意思決定支援にデータを提供。 Python／R／SQL、機械学習ライブラリ（scikit-learn, TensorFlow, PyTorch 等）。BIツール（Tableau, Power BI 等）。統計・数学の知識。処理パイプライン設計。データ基盤（データウェアハウス、ETL）経験。 ヘイズ・ジャパン +2 ロバート・ウォルターズ +2 AI／機械学習エンジニア、生成AI関連 AIモデルの設計・訓練、生成AIツールの活用、自動化や自然言語処理（NLP）、画像処理など。AIを組織／サービスに組み込む。 モデル構築の経験、Python, deep learning フレームワーク、データ前処理。API連携。AIの倫理／バイアスへの配慮。最新論文や技術のキャッチアップ能力。 ヘイズ・ジャパン +1 プロジェクトマネージャー (ITプロジェクト／システム導入／チェンジマネジメント) プロジェクトの計画・進行管理・リスク管理。メンバー／関係部門との調整。要件定義や予算・納期の管理。変化推進（チェンジマネジメント）の支援。 PMBOK、またはアジャイル／スクラムの知識。コミュニケーション能力。要件定義能力。予算管理。利害関係者調整力。英語力（グローバル案件では特に）。 ヘイズ・ジャパン +2 ロバート・ウォルターズ +2 セキュリティエンジニア / 情報セキュリティ担当 システムの脆弱性診断、侵入テスト、アクセス制御、監査対応、セキュリティポリシー策定。クラウド／ネットワークへのセキュリティ構築。ログ解析。 セキュリティ関連資格（CISSP、CISM 等）。暗号・ネットワークセキュリティ／アプリケーションセキュリティの知識。セキュリティツールの利用経験。最新脅威動向の把握。標準・法規制（個人情報保護法、GDPR 等）への理解。 インフラ／ネットワークエンジニア（クラウド含む） サーバー、ネットワーク、ストレージの設計・運用・保守。ネットワーク構成、VPN／通信回線、クラウドリソースの確保と監視。 Linux／Windows サーバー運用。ネットワークプロトコル（TCP/IP, DNS, DHCP 等）。クラウドインフラ運用。仮想化技術。可用性／冗長性の設計。監視ツール・ログ分析。 DevOps / SRE 開発と運用（Operations）の橋渡し。CI/CD パイプラインの設計・構築。自動化、迅速なリリース、安定運用。インフラの可用性／信頼性の向上。 CI/CDツール（Jenkins, GitLab CI, GitHub Actions 等）。IaC。コンテナ／オーケストレーション (Kubernetes 等)。モニタリング／ログ／トラブルシューティング。クラウドネイティブな開発運用の経験。 ソフトウェア開発（フロントエンド／バックエンド／フルスタック） Webアプリ／モバイルアプリの設計・実装。ユーザーインターフェースの構築、API開発、システム連携等。 プログラミング言語（JavaScript／TypeScript／Python／Go／Ruby／Java 等）。フレームワークやライブラリ（React, Vue, Angular, Node.js, Django, Spring 等）。DB設計／API設計。テスト／品質保証（ユニットテスト、CI含む）。 日本で特に需要が高い分野・傾向 日本のIT求人市場において、「特に求人数が増えている／注目されている」分野や傾向を挙げると： PM（プロジェクトマネージャー）：正社員求人での求人数トップとの報告があり、前年比で125％以上の増加。特にDX案件やシステム刷新案件を担当できる人が求められている。 FNNプライムオンライン +2 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1｜PR TIMES +2 クラウド関連：クラウドエンジニアの求人はコロナ禍以降で前年比7割増など高い伸びを示しており、年収も上昇している職種。 ヘイズ・ジャパン +2 ロバート・ウォルターズ +2 データ分析・データ活用系：データマイニング、データアナリティクス、AI活用などの案件が増えており、数値を扱える人材の需要が非常に高い。 ヘイズ・ジャパン +2 ロバート・ウォルターズ +2 ITコンサルタント：戦略性＋技術知識を兼ね備えた人材に対する要求が上がっており、IT導入やDX支援、クラウド／AI導入などのアドバイザリーを行える人が重宝されている。 ヘイズ・ジャパン +1 求人数増加のデータ例 いくつかの調査から「増えている」という数字が確認できるものを紹介します： レバテックの調査で、「ITエンジニア・クリエイター」の正社員求人数および転職希望者数がともに増加しており、求人倍率が高い。特に PM の求人数が前年同月比で 125.7%。 FNNプライムオンライン 「データマイニング」関連と「クラウド」関連の正社員求人数が、前年同月比で120%超という増加率。 FNNプライムオンライン ある人材紹介会社のデータでは、コロナ禍前後でクラウドエンジニアの求人が約70%増という報告。（ただしこのデータは2021年頃のもの） ヘイズ・ジャパン 求人が増えている理由の詳細 なぜこれらの職種で求人が増えているか、理由をもう少し掘ると： 競争力維持・差別化のための投資 市場環境が変化する中（顧客ニーズ変化、競合のデジタル化など）、これまでのビジネスモデルを見直し、新しいツールやテクノロジーを導入する企業が増えており、それを推進する人材が必要。 働き方・場所の自由化 リモートワーク、ハイブリッド勤務が普及する中で、クラウドやオンラインツールを使った業務基盤を整える必要が出てきている。これに対応するエンジニアやインフラ／ネットワークの専門家の需要が増大。 規制・安全性・法令対応の強化 情報セキュリティ、個人情報保護、サイバー攻撃対策に対する脅威の増加。法的要件の厳格化も相まって、セキュリティ人材の需要が上がっている。 AI・データの活用による業務効率化／新サービス創出 AIツールを使った業務自動化やチャットボット、画像処理などの導入、また予測分析を使ったマーケティングなどが進んでおり、そのためのデータやモデルを扱う人材が求められている。 求人増加の職種で求められるスキル・準備 求人が増えている職種に応募・活躍するために備えておきたいスキルや準備は以下の通りです。 クラウドプラットフォームの習得：AWS / Azure / Google Cloud などの操作・設計経験。特に IaC／Infrastructure as Code やコンテナ技術（Docker／Kubernetes）を使っての設計・運用経験が強み。 データ分析能力：SQL、Python／R、統計解析、機械学習ライブラリ、データ可視化ツールなど。データの前処理やクレンジングもできること。 プロジェクトマネジメント／チェンジマネジメント力：スケジュール・タスク・予算・リソース管理、複数部署調整、コミュニケーション能力（かつ英語力があると有利なケースも）。 セキュリティの知識：ネットワーク／アプリケーション／クラウドセキュリティ、認証・暗号・法令・規制への知見。セキュリティツール・監査経験。 柔軟性と自己学習力：技術環境の変化が速いため、新技術・ツールを自分で学ぶ姿勢。また、役割が固定されず複数を兼任するケースも多いため広く浅くでも複数分野に対応できる能力。 コミュニケーションスキル：技術的な内容を非技術者にもわかりやすく伝える、ドキュメント作成、チーム内外との調整能力。 英語力：特にグローバルに展開している企業や外資系、技術の国際的な情報・ドキュメントを扱う仕事では英語が重視される場合が多い。 ロバート・ウォルターズ +1 注意点・将来の展望 求人が増えているとはいえ、以下のような注意すべき点および今後の展望があります： 技術トレンドが変わることが速い分、専門性が古くなりがち。常に最新の技術動向を追う必要あり。 求人数は増えているものの、経験者・中級以上に限られる案件が多く、未経験者が入るにはハードルが高い。 AI／自動化の進展により、「繰り返し作業」や「定型的な開発業務」は将来代替される可能性がある。その代わり「創造性」「高度な設計能力」「人との調整」を含む仕事は残る／増える見込み。 地域格差や報酬格差も依然として存在。東京・首都圏などでは求人・報酬が高いが、地方だと案件が少ない／報酬が低いことも。 法規制・セキュリティ要件・プライバシー保護などの社会的要請が強まるため、それらへの対応力がますます求められる。 まとめ 日本においてIT系の求人は、「クラウド関連」「データ／AI活用」「プロジェクトマネジメント」「セキュリティ」「DevOps／インフラ」などで特に増えている。 企業のDX、AI導入、働き方改革などがこの拡大を後押ししている。 求職者は、これらの領域で使われる技術（クラウド、データ／機械学習、セキュリティなど）と共に、役割をまたがるコミュニケーション力・プロジェクト推進力を持つことが強みになる。