ポイ活ユーザーの年齢層を分析しました!

2024-06-20 15:42:00

全体傾向:幅広い年齢で普及 まず前提として、「ポイ活」は若年層だけでなく中高年層にも広がっており、「国民的な行動」として定着しつつあるという傾向があります。 NTTドコモの調査では、15〜79歳を対象に「積極的にポイ活を行っている/どちらかといえば行っている」と回答した人の合計は 80.1% に上りました。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES また、MMD研究所の調査でも、ながらポイ活アプリの認知率は80.6%、現在利用率は55.5%と、10代〜60代の幅広い年代で利用が確認されています。 MMD研究所 シニア層(50代以上)においても、50代が57.8%、60代が57.5%、70代が54.7%と、年齢が上でも一定水準のポイ活実施率が確認されています。 DLRI これらから、ポイ活ユーザーは「若者中心」ではなく、かなり広範な年齢層で分布していると見てよいでしょう。 年代別の特徴・傾向 以下に、各世代のポイ活における傾向や特徴的な違いを、主な調査をもとにまとめます。 世代 利用率・関心度 利用スタイル・特徴 注意点・傾向 10代〜20代(Z世代含む) 認知・利用とも比較的高い。MMD調査で「利用経験・認知ともに10代がトップ」などの結果も。 MMD研究所 +1 スマホ決済系・アプリ系ポイントを好む。Z世代では学生と社会人で利用ポイントの傾向が異なる(学生は PayPay、社会人は楽天など) Newscast +2 g-plan.net +2 利用頻度はあっても実利額は比較的小さい傾向。ポイント獲得を楽しみとして捉えるタイプも多い。 g-plan.net +1 30代〜40代(働き盛り世代) 中核的な利用者層とされる。ポイント意識・関心が比較的強い 家計管理と節約の一環として戦略的に使う。「効率」「無駄なく使い切る」を重視する傾向あり。 スコープ販促創造研究所 +3 スコープ販促創造研究所 +3 熊本をはじめとする地域経済を分析|地方経済総合研究所の公式ページ +3 複数サービスの併用率が高く、ポイントカード/アプリの枚数も比較的多い。 熊本をはじめとする地域経済を分析|地方経済総合研究所の公式ページ +2 NLIリサーチ +2 50代〜60代以上(シニア層) 実施率は若年層よりやや下〜中程度だが、一定層は熱心 「貯める安心感」を重視する傾向。使い方は控えめ・計画性は低めという傾向も指摘される。 そーたろーの、ポイ活ブログ +3 スコープ販促創造研究所 +3 DLRI +3 利用率・把握率ともやや低めになりやすい。失効などのリスクも指摘。 スコープ販促創造研究所 +2 DLRI +2 以下、年齢層別の具体データを交えつつ、もう少し肉付けします。 若年層(10代・20代) ながらポイ活アプリの認知・利用においては、10代で高い水準を示す、という調査もあります。 MMD研究所 +1 Z世代を対象とした調査では、学生・社会人別に「主に貯めているポイント」が異なり、学生は PayPay、社会人は楽天といった違いが見られます。 Newscast +1 ただし、若年層はポイントを「楽しむ」「コレクション感覚で貯める」側面が強く、実利(節約額や還元額)の実感は比較的控えめという傾向も指摘されています。 スコープ販促創造研究所 +1 中年層(30代・40代) 多くの調査でこの層が「効率よく使う」志向が強く、家計管理・節約という目的と結びついています。 スコープ販促創造研究所 +2 NLIリサーチ +2 地方経済総合研究所の過去調査では、30代・40代でポイントカード枚数を多く持つ人の割合が他年代を上回る点が指摘されており、関心の高さを裏付けています。 熊本をはじめとする地域経済を分析|地方経済総合研究所の公式ページ また、ポイント還元や支払方法を選ぶ際の意識もこの年代で強まる傾向が報告されています。 NLIリサーチ +1 シニア層(50代以上) 「シニアのポイ活実態」に関するアンケートでは、日常的に「ポイ活をしている」と回答する割合は 50代:57.8%、60代:57.5%、70代:54.7% と報告されており、年齢が上でも半数以上が取り組んでいる状況が見られます。 DLRI シニア層を対象とした別の調査では、実施率 88.6%、女性では 91%、男性では 86% がポイ活を行っているとの結果もあります。 コマースピック 特徴としては、ポイントを貯めること自体を「安心感」に繋げる心理的な側面が比較的大きいという指摘があります。逆に、きめ細かい管理や使い切る意識は他世代に比べて低い傾向もあります。 スコープ販促創造研究所 +1 総論・示唆 以上を整理すると、ポイ活ユーザーの年齢層は次のようなイメージで捉えることができます: 広域な年齢カバレッジ  若年層から高齢層まで、比較的幅広く「ポイ活をやっている人」が存在しており、特定の世代だけの活動ではなく、生活インフラ化しつつある。 利用スタイル・意識の違い  世代によって、ポイ活を「楽しむもの」と見るか、「節約手段・家計管理の手法」と見るかでスタンスの違いがある。 運営・マーケティングへのインパクト  ポイント事業者や小売・キャッシュレス決済企業は、世代ごとに異なる訴求軸・UI設計が有効であろう。例えば若者はゲーム性・楽しさ、シニアは簡単さ・安心感、30〜40代は効率性・収支管理支援など。